またお金で例えます。また極論気味。
1万円札という「日本銀行券」を5千円で売っているとしましょう。
これは売れるでしょう。
多くの人が1万円札の価値をわかっているからですね。
100円玉という「政府硬貨」を50円で売っているとしましょう。
これも売れるでしょう。
多くの人が100円玉の価値をわかっているからですね。
では、1万円の「価値」があるものを、5千円で相手に売るには?
100円の「価値」があるものを、50円で相手に売るには?
その商品の1万円の「価値」が分かる人に買ってもらうことです。
100円の「価値」が分かる人に買ってもらうことです。
1万円の「価値」があるものを、5千円でフリマに持っていって売れなかった時。
その時にやるべきことは
「値下げ」ではなく、
「ちぇっ、フリマだから安いものしか売れないんだ」でもなく、
「価値が分かる人にあらかじめ伝えておく」ということです。出店情報の活用ですね。
この種類の「安くても売れない!」が「普遍的とは言えない、趣味色が濃いもの」たちがフリマから消えている原因の一つのように思います。
レコード・レアな古着・レトロ・アンティークなどなど。
売れない!はそうした方の出店を減らします。そうした出店者が減れば、そうしたものを好きなお客さんが減ります。
出しても売れない、行っても見つからないで双方が疲れ切っちゃったんじゃないでしょうかね?
じゃあ、どっちかが「持ってくよ~」か「買いに行くよ~」を「事前に伝えていく」しか方法はありません。
自分の大事なコレクションを整理する時や、手放したくないけど売る時が来たってことがあるかと思います。
ボクなら自分が聞いてきた大事なレコードを手放すときがもし来たら、その価値を共有できる人に譲りたいんですよ。
まずは出店者の方が「持っていくよ~」をやってみましょう。
よろしくお願いいたします。
~追記~
出店情報とは「事前に伝える」ものです。つまり、お客さんの「このお店に行きたい!」を作るということです。
うちは、Instagramでアーカイブというのをやってます。フリマの開催後にその企画の思い出写真を上げております。
アーカイブとは「事後に伝える」ものです。
じゃあ、これがお客さんの何を作り出すか?
実はこれ、お客さんの「行けばよかった!」も作り出していることに気付きました。
■当日は売れなかったレトロな扇風機(Instagramに残ってます)が、後日アーカイブを見た海外バイヤーから問い合わせがあって売れたことがありました。
■当日は売れなかったヴィンテージのバンドTシャツ(Instagramに残ってます)が、後日アーカイブを見た方から問い合わせがあり売れたことがありました。
この時の扇風機もTシャツも出店情報として事前に伝えることはしていませんでしたが、事後のアーカイブでの「行けばよかった!」がこうした結果を生んだわけです。