ブルーシートのレイアウトは
日常の買い物環境から大きくかけ離れた特異な環境です。
この環境に対して「モノを探す」ということに長けているのが、「既存のフリマユーザー」ということになるわけですがこの方々は非常に高度なスキルを持った方々なんですよ。
ブルーシートに膝をつき、手を伸ばして品物をとって、サイズなんかを確認して「これいくらですか?」「安くなりますか?」と聞ける。
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対してボクは、ブルーシートに膝をつくこともできません。だからサイズもわからない、男女モノの区別もできない。眺めるだけ。興味はあるんです。見たいんです。でも見れないんです。膝をつけないのは「そうした商品への興味を示す行動が目の前の出店者の人に購入意思と思われてしまう」ととっさに思っちゃってるんですね。ただ確かめたいだけなんですが、それれを購入意思と思われるのも嫌だし、ましてや手を伸ばして「あ、それ女性ものなんです。。」なんて言われた日には恥ずかしくてしょうがない。あるいは「こんな身長の大きい人に合うサイズないんだけど。。。」とか思われるのもなんだか恥ずかしいし。
人は「見る」⇒「買う」という流れで物を買いますから、この場合のボクは「見れない」⇒「買わない」となりますね。
上に写っているのはそういう姿ですw
ただ、それができる時があります。それが、このブルーシートの周りに人がいる時で、出店者の方がそちらの方とお話しているような時。僕にとっては絶好の商品を確かめるチャンスです。
あとはこの面ではなく、横の面にあるハンガーラックの衣類などだけですかね。そこが一番見やすい。
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すべてこのレイアウトのお店の場合、すべてにその思いをしなければいけません。
だからでしょうね。レコードだけあるかないかを見てさっさと帰るようになりました。探索しようとするたびに面倒な思いをするわけですからこうなるのはボクにとっては当然でした。
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うちは新規のフリマユーザーの方のほうがおそらく多いです。
既存のフリマユーザーの方の多くを納得させるような規模のフリマではないので、そこからの流入は少な目。インスタで広告を出している、あるいは道の駅おおさとなどにたまたま来た方々の流入が多いので、「初めて」という方は多いんじゃないでしょうか?。
で、この方々はボクと同じような人たちじゃないかと思ってます。フリマで積極的に探索するスキルはありません。つまり、この特異な環境で買い物できないんですね。で、そこで買い物をする必要もありませんよね?フリマアプリあるんだから。
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これが右のレイアウトの場合。
これならボクもできます。
サイズも確かめられる、男女モノの区別もできる。お店の人は見ていないから「商品への興味を示す行動が目の前の出店者の人に購入意思と思われてしまう」なんてこともない。「あ、それ女性ものなんです。。」なんて言われることも「こんな身長の大きい人に合うサイズないんだけど。。。」とか思われることもない。膝をつく必要もありません。そこまで見て「ほしい!」となったら「これいくらですか?」くらいは聞けるかもしれませんが、値段もついていたら最高でしょうね。
新規の方も普段の買い物環境に近いのでそれほどの違和感もなく探索できると思います。
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フリーマーケットの面白さは実はここに面白さがあるんじゃないでしょうか?
要は「探索する」ということですね。品物を手に取って、使い道を考えて、ごちゃごちゃ入っている箱の中を漁って。
この「探索する」のあとに「購入できた」があればなおさらうれしいし、次回の「探索する」行動が起こりやすくなります。
いわゆる「ドキドキ・ワクワク・宝探し感」はこの「探索」の段階で生じているものなので、「探索」ができなければ「ドキドキ・ワクワク・宝探し感」はありません。あるとすればフリマ会場に入るまでですかね?
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「探索しにくい」は上記のボクの例のように「購入する」行動を阻害し、さらには「ドキドキ・ワクワク・宝探し感」をも阻害しかねません。もはやフリーマーケットに行く理由がありません。
で、おそらくこれまでもそういう方はいらっしゃったと思いますし、これからはフリマに対してそういう感覚を持った方のほうが圧倒的に増えるんじゃないかなあとも思ってます。
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で、次回はこんな話。