【ほりだしものJCT】中古品購入・販売の「ツール」としての比較~ネットオークションとの比較

現在、中古品を購入する・あるいは販売する時、使用する「ツール」はいろいろありますが、ネットオークションやフリマアプリはその中心にあるといってよいのではないでしょうか?

もちろん、「ほりだしものJCT」もそうしたツールのひとつで、中古品を販売することもできますし、中古品を購入することもできます。

今回は、購入や販売において「ほりだしものJCT」を使用した場合と、「ネットオークション」を使用した場合の「売上」や「購入額」の比較を表にしてみました。

今回の表は、出店者の方にも、お客さんにもみてもらうといいかなあと思っております。

今回、比較対象をネットオークションにした理由は、一般の人の販路の中で「もっとも高く売れる」と思われているのがネットオークションですし、「いいものが買える」と思われているのがネットオークションだからです。

まずは、じっくり表を見てみてください。

このボタンを押して開いた後、右上のメニュー(3つの点)を押して、「スプレッドシートで開く」か「PC版サイト」を押すと、いくらか見やすくなります。

いかがだったでしょうか?

部分的に、売る側・買う側の両者にメリットが生じながらネットオークションを上回ることが分かりました。ただ、両者にメリットが生じにくい・感じにくい価格帯があったり、売る側に「フリマなんかやりたくねーよ」と言われる理由もくっきり見えました。

メリットが生じる部分について、もちろん、これは机上の空論です。

ですが、「ほりだしものJCT」が「ネットオークション」でのメリットを売る側にも買う側にも残す形でツールとして機能するなんて、机上の空論すらも描けると思っていなかったので、ちょっと嬉しくなりましたね。

そして、売る側にも買う側にもメリットがあるマーケットを目指すとき、「ネットオークション」や「フリマアプリ」の存在は、逆説的ではありますが、その存在をきちんと受け入れてうまく使っていくと、非常に役立つものであることが分かりました。

「売る側・買う側にメリットが残る」の最低条件は

❶落札価格の10%未満の割引で「売る」「買う」

→10%以上は売る側にメリットなし。これが既存の「フリマ」。

❷ネットオークションを「価格の比較ツール」として積極的に使用

❸人とモノのマッチング→Instagramの出店情報

➍集客の最大化→Instagramでの広告配信など

ということになりますかね。

いまのところ、主催者としては❸➍くらいしかできないんですが、このあたりは従来通り継続しつつ、売上や来場者数の動向をチェックしたり、売る側・買う側のお話を聞いたりしながら、今後のマーケットの変化をみていきたいなあと思います。

「フリーマーケット出店者募集」とは、言い換えると、「ネットよりめちゃくちゃ安く売ることができる人募集」です。安く売ることができる人にとって「フリーマーケット」という「ツール」は便利なものかもしれません。一方で安く売りたくない人にとって「フリーマーケット」はなんの魅力もありません。

「ほりだしものJCT」は、より多くの人が「出店したい」と思えるツールにしていきたいと思っています。そのためには、売る側にネットよりも金銭的なメリットが残る側面もしっかり持っておくことが必要です。

主催者としては❸➍くらいしかできないんですが、このあたりは従来通り継続しつつ、売上や来場者数の動向をチェックしたり、売る側・買う側のお話を聞いたりしながら、今後のマーケットの変化をみていきたいなあと思います。

2024年後半戦もよろしくお願いいたします。

【フリーマーケット】グランディフリマに出店してまいりました!

5/20(土)21(日)、グランディフリマに出店してまいりました!最後出店したのは2019年くらいですかね、ホント久々。

今回、ポピュラー路線である「レディース服」「子供服」「ベビー服」「食器」などを大量にいただける機会に恵まれまして、そちらを出品することにいたしました。

出店者の方向けに「こういうのはやっておくと良いかもしれませんよ~」ということを書いている手前、自分もそれをやらないわけには行かず(;^_^A、ひと通りやってみました。

価格設定

値付けにあたっては、ネットで中古の相場を調べました。

その結果、値付けはほぼ100円以下でした。ただ、市場での相場が1,000円のものに100円つけているわけではありません。500円のものに100円つけているわけではありません。相場が100円のものに100円つけているだけの「特にお得感もない値付け」でございます。

持っていこうとしたものの中にはもう少し相場でも高く取引されているものもありました。ただ、フリマは6時間という間で売らなければいけない厳しい環境です。求められるのは「スピード感がある値付け」とでも言いましょうか、そういう値付けが必要です。最終的には「100円ならポンポンポンとテンポ良く売れるんじゃなかろうか。でも500円相場のものを100円で売るのはちょっとなあ。じゃあ、100円相場のものを持っていきましょか。」というところです。

価格を設定したところで、「全部売れたら」をざっくり計算してみます。この作業は非常に重要で、これが「フリマに挑むorやめとく」、フリマに出すのであれば「どのフリマ会場に出すか」を決める分かれ道なんですね。

その結果、全部売れたら「2万円行くか行かないか」というところでした。

グランディの出店料を見てみましょう。

手数料目標売上
5/27(土)3,500円35,000
5/28(日)2,800円28,000
合計6,300円63,000

本来は手数料率を10%にしたいわけですから、グランディでの売上目標はこのようにしておきたいとこですよね。ところが、価格設定した時点で「全部売れても2万円」は行く前にわかっっちゃいました。

全部売れるなんてことはまずありません。この場合、「半分売れて、いっても1万円」がいいとこでしょうね。本来なら、どう考えても効率悪いので「フリマ、やめとこか…」が妥当なところですが、今回は売上うんぬんではなかったので行きました。とにかくやってみたかった。

ディスプレイ

これらの品物を、ブルーシートいう手に取りにくいところに置くのではなく、テーブルの上、ハンガーラックにかけて手に取りやすい環境で販売するということをやりました。

ブルーシートという手に取りにくい環境で探してくれるのは「フリマの熱烈なリピーター」だけです。「フリマの熱烈なリピーター」は午前中の早い時間でいなくなります。朝7時から来てる方たちですから。

でも、その後もお客さんは来ますよね?ディスプレイをしっかりやっておきたい理由は、10時以降のお客さんにもしっかり見てもらいたいからです。その時間帯に来るお客さんの探索スキルはマチマチ。積極的にガツガツ探せる人も朝寝坊して遅れてきている可能性もありますが、オープン時間後にゆっくり「フリマに初めて来てみた」みたいな人も多いと思います。そういう人ってガツガツは探せないんですよ。だから「手に取りやすく」しておきたいんですね。

ですので、ブルーシートは使いませんでした。テーブルとハンガーラックを自作して「立ったまま手を伸ばせば商品に手が届く」環境を作りました。多くの人が普段そうした環境で買い物してます。賞味期限が近いものや、在庫処分品なんかがワゴンにごちゃごちゃと売っていることがありますが、あれも手が届きやすいところでごちゃごちゃと売ってますからね。

❶ブルーシート手にとりにくい」ところでごちゃごちゃ
❷ワゴンセール・バーゲン手にとりやすい」ところでごちゃごちゃ
❷の環境で探索する経験であれば、多くの人が履歴として持ってますよね?多くの人に品物にアクセスしてほしいわけですから、多くの人が経験している❷の環境に近づけたいわけです。シンプルな理由。

ここでたとえ話。

手に取りにくいところにお金が落ちているのに気づきました。そのお金が10000円札だったら?手に取ろうとするでしょうね。じゃあ10円だったら?100円だったら?

1,0000円よりは手に取ろうとしなくなる気がいたします。

今回持って行ったものは相場で全部100円以下です。ですので、手に取りにくいブルーシートはやめて手に取りやすいところに置いときましょう、という発想です。

自分が持っていくものの商品力(相場が100円のものばかり)を把握した結果、「こりゃきっちりやっとかんとやべえな…」となったわけですね。

まあ、3,500円払って9:00~14:00まで場所を借りるわけですから、10:00で見ていく人がいなくなったんじゃもったいないわけです。4時間ムダになっちゃいますからね。来た人全員が見やすい環境を作る、そうしておくと5時間を余すことなくお客さんとのやりとりを楽しむことができます。

結果

まあ、こんな感じでございます。

売上出店料利益手数料率
5/27(土)11,2103,5007,71031.2%
5/28(日)11,3902,8008,59024.5%
22,6006,30016,30027.8%

両日、「いっても1万円」のラインまでは行きましたかね。予想通りというところです。

日曜日は、品物を付け足しました。ベビー服・子供服は50円、大人服は100円、ファストファッション系は両方とも10円、50円設定です。

300円のものや800円のものも持って行きましたが300円は3点、800円のものは1点のみですかね。全部売れました。100円以上の値付けをしたもので売れ残ったのは1,000円をつけた小学校用のランドセルが2点のみ。

次回やるとしたら、まずは自分自身の力をアップする。つまり「100円相場の品数を倍にする」でしょうかね。そうすると売上も倍になるかも知れません。ただ、もう品物がないのでここまでです。

最後に

価格設定の過程の中で、自分の持っていく商品の商品力を知ることができました。「自分自身」ですね。

それを知って、手に取りやすい環境を考えました。これも「自分自身」。

そのうえで「グランディフリマ」というツールを選ぶ。これも「自分自身」なんですね。

フリマを楽しむためのツールとしての「グランディフリマ」。やっぱり強いですよ。

ボク自身が考えて、工夫して、「こうなったらいいな」というところを、最後きちんとかなえてくれました。

じゃあ、「みやぎフリマ」の主催者としての立場に戻った時、何ができるか。

これはまたしっかり考えていきたいし、そのヒントを今回のグランディフリマ出店を通して得たような気がいたします。

【フリーマーケット】人生初のフリマ出店にチャレンジしたい方へ★

土日を通して出店者の方の「売れた!」お客さんの「買えた!」が多かったお店の特徴をもとに、ぜひやってみていただきたいことをちょっとまとめてみました。

❶ ディスプレイをしっかり考える。

→ 品物へのアクセス数を増やす(アクセスを阻害しない)

必要なスキル:「相手の立場に立って考える」「想像力」

※盗難対策は十分に行うことが前提です。

❷ 売るものは何でもよい。ただし、価格はリユース相場の範囲内で設定。

必要なスキル:「リユース相場を調べる」

あとは、お客さんの需要とのマッチング。

→ このためにも品物へのアクセスを妨げないようにしておくのは必須この「アクセス数」という分母をしっかり増やしていくことが「道の駅おおさと」では必要かもしれません。

→ 唯一主体的にできることは、「みやぎフリマ事前集客機能」の使用

必要なスキル:「写真を撮って事前集客依頼」

1フリーマーケットの開催情報を得る
(いつ・どこで・何ブース出店しているのか・どんなお店が出店しているのか等)
2会場まで移動する(自家用車・公共交通機関・徒歩等)
3フリーマーケット会場入り口まで移動する
4アルコールで手指消毒→来場者数計測を行う
5各お店を見て回る
6立ち止まる 
7品物を手に取る
8「これください」といって品物をみせる
9料金を払う
10品物を持ち帰る
これらの行動が順番に生起します。6.7.の過程がないと9.は100%起こりません。もちろん1.はみやぎフリマの仕事です。そのみやぎフリマの仕事ぶりをみて「選択する」のは皆さんの仕事です。

フリーマーケットはテナントや店舗、フリマアプリなどと違って

● 時間の制限(たったの6時間)

● 物量の制限(車に積んだ分)

● 売上の制限(リユース相場の制約を受ける)

があるものです。

その3つの制限の中で売上を最大化していくわけですから、ポイントを押さえながらいかに効率よく展開していくかが重要です。

ちなみに、「会場選び」この後の話で、その選択も「あなた自身」にゆだねられています。

みやぎフリマでは、その選択がしやすいよう(「出店する」or「出店しない」)、過去開催時の履歴などもこちらのホームページで見れるようにしておりますのでご参照くださいませ。

フリマにおけるお客さんの行動の「課題分析」

1フリーマーケットの開催情報を得る
(いつ・どこで・何ブース出店しているのか・どんなお店が出店しているのか等)
2会場まで移動する(自家用車・公共交通機関・徒歩等)
3フリーマーケット会場入り口まで移動する
4アルコールで手指消毒→来場者数計測を行う
5各お店を見て回る
6立ち止まる
7品物を手に取る
8「これください」といって品物をみせる
9料金を払う
10品物を持ち帰る

複雑な行動や、いくつもの行動がつながって一連の行動になっているものを個々の構成要素に分けることを「課題分析」と呼びます。

上記は「みやぎフリマを目指してきたお客さん」の行動を大まかに時系列に沿って並べただけですので厳密には課題分析とは呼ばないのでしょうが、少しイメージが湧きやすくなったのではないでしょうか。

お客さんの【9】【10】の行動が起こると、出店者の方にとっては「売れた!」となるわけですが、見ていただくと分かる通り、その前に【1】~【8】のプロセスが必ず必要です。

このプロセスなしで【9】【10】の行動は起こりません。

【6】【7】【8】周辺の行動は、「値段の表示の有無」「品物がどのように並べてあるのか」などの条件によっては、お客さんがとるべき行動がより複雑になります。

季節による「暑い」「寒い」も影響するでしょう。

とりあえずご参考まで。

あ、あけましておめでとうございます(^^)/

『KHBフリマ』が宮城県から消えてしまったことによる影響を考える

先日は仙台フリーマーケットへのご来場・ご出店、ありがとうございました!

仙台フリーマーケットの総括を書いてましたが、うまくまとまらず(;^_^A

ちょっと一部抜粋して先にコチラ。

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開催情報をどれだけ多くの人に伝えるか?でみやぎフリマが主に使用している方法が以下の2つです。

方法情報を受け取る側の行動
❶ホームページに掲載自分で検索(主体的
❷広告の配信情報が自動表示(受け身的)(Instagramでの広告。各企画平均15,000人ほど)
『情報を受け取る側』の行動から考えていくと、❶と❷は全くの別物です。

『みやぎフリマの集客』部分が増えてきた要因として

❶ホームページに載せることによって自分で検索した方々の目に留まるようになってきたこと❷Instagram広告により多くの人に企画の情報が届くようになったことが非常に大きいと考えています。

ですが、❶と❷は情報を受け取る側の行動から見ていくと全くの別物です。

❶は『主体的に調べる』ことによってようやく情報を得ることができます。少なくとも『フリーマーケット』のワードは入力しないと、うちのホームページは皆さんのスマホやパソコンには現れません。

❷はスマホやパソコンでInstagramを開くと自動的に情報が飛び込んできますから『受け身的』です。テレビCMなんかと同じですね。

で、思ったのが宮城県から『KHBフリマ』がなくなったことの影響。

❶だけでは思うように情報が広がりません。つまり新規ユーザーが増えにくい。現在、グランディフリマをはじめとした宮城県のフリマ主催者の多くはここです。

でも宮城県にも❷の広告を出しながらやっていた主催者がいました。これがKHBフリーマーケットですね。しかもテレビでの広告ですから相当な人数が見ていたはずだし、その対象は全年齢に及んでいたはずです。うちのInstagram広告で15,000人なんて比較にならないと思います。

そうやって、宮城県の人にテレビのチカラで『フリーマーケット』というワードを伝えてきたのが、『KHBフリマ』でした。その広告効果で『フリマの新規ユーザー』は1年に1回、爆発的に増えてきていたんじゃないかなと思います。

その『フリマユーザーを爆発的に増やしてきたKHBフリマが宮城県から10年近く消えてしまっている』という影響は相当じゃないでしょうかね?

『KHBフリマ』がなくなった時期と重なるようにして台頭してきたのが『グランディフリマ』ですが、グランディフリマは新規ユーザーを増やす『広告』ではなく、ホームページを使ったリピーターへの『告知』でやってきています。この方法だと、繰り返し同じ人に情報を伝えるだけですから数は増えません。よくて横ばいでしょうね。

そうした宮城県のフリマの現状が、今年5月、『宮城で一番有名なグランディフリマがシーズン真っ只中でも150ブースが埋まらない』というところに現れているような気がします。

つまりですね、

KHBフリマをテレビCMを入れながら年2回くらいやってくれるとフリマユーザーがめちゃくちゃ増えて、主体的にWEB検索する人が増えるんじゃないかなあなんて思ってます(;^_^A

ちなみに。

ここで言う『KHBフリーマーケット』はKHBが主催のフリマでございます。

『KHBとかって書いてあったから行ったんだけどさ』なんて話を聞きますが、それ『後援』とかじゃなかったですか?

→ 「主催」「協賛」「協力」「後援」の違い

仙台フリーマーケット総括はまた後日(‘◇’)ゞ